京王百貨店

目次

京王百貨店

KEIO Dept. Store

企業
京王百貨店
本店
新宿店、新宿区、東京都
店舗数
2
百貨店の開店
1964年
デザイナー
ソール・バス、1964年

巨匠ソール・バスが描く幸せのハト。 動きのあるモチーフが軽快な紙袋デザイン。

紙袋

京王百貨店の紙袋には飛び立つハトのイラストレーションが描かれている。 このデザインを手掛けたのがアメリカのグラフィックデザイナー、ソール・バス。映画のタイトルデザインや数多くの企業CIの制作で有名な20世紀を代表するデザイナーのひとりである。日本でもコーセーやコニカミノルタのCIデザインで有名。 紫、青、水色の寒色系で描かれたハトが右上に向かって飛び立つ様子は全体に動きをつけ、軽快な印象にまとまっている。ハトはシルエットの色面だけでなく、ノイズのある薄い色面も用いられており、単調にならない。

京王百貨店, 一般用 Mサイズ
京王百貨店, 一般用 Mサイズ
京王百貨店, 一般用 Lサイズ
京王百貨店, 一般用 Lサイズ

この紙袋がデザインされたのは1964年。前述のとおりソール・バスによるデザインで、包装紙ににも同じ図案が用いられている。当時京王百貨店の宣伝部が幸せと喜びを運ぶ使者としてハトをモチーフにすることを決めて依頼された。制作当時から現在に至るまで、サイズ変更などはあるものの構成は変更されておらず、おそらく百貨店の紙袋としては最も長く使用され続けているデザインである(2024年で60年目)。この紙袋は見方によってレトロという評価もあるが、それはひとつのデザインがこれほど長く使用されつづけていることに由来するだろう。紙袋の使用がデザインの印象とブランドイメージを作り出した好例である。巨匠が紙袋に描いた幸せのハトは、今も人々の生活に喜びを運び続けている。

京王百貨店, 一般用 レトロという評価はそれだけ息の長いデザインを制作したことを示している
京王百貨店, 一般用 レトロという評価こそ息の長いデザインを制作したことを示している

余談だが当時のデザイン依頼料は500万円(諸説あり、現在の物価水準で1200万円程度)とされ一包装紙のデザインとしては破格の依頼料であった。当初京王百貨店は制作にあたって、パブロ・ピカソに依頼する予定だったが条件が折り合わずソール・バスに依頼したというエピソードがある。ピカソが京王百貨店の紙袋をデザインする可能性があったと考えると面白い。

紙袋の種類・つくり

種類

デザイン

サイズ展開

つくり

用途

有料/無料

一般用

ソール・バスによる飛び立つハトのイラストレーション

MLの2サイズを基本に、デザイン同様でその他サイズ

MF
白の晒クラフト紙
紙平紐(サイズによって紙三本紐)

幅広く一般用途

1枚10円
特大サイズは20円

弔事用

一般用のデザインをグレースケールにしたもの

1サイズ

一般用と同じ

弔事用

無料
弔事用途に限定して使用