
さくら野百貨店
SAKURANO Dept. Store
- 企業
- さくら野百貨店
- 本店
- 青森市, 青森県
- 店舗数
- 3
- 百貨店の開店
- 1951年(カネ長武田百貨店の開店)
- デザイナー
- 八木保、2005年
機能的なCIと さくら咲き誇る東北の表現
紙袋
さくら野百貨店は青森県に3店舗展開する地方百貨店。屋号としては2005年に出来たもので比較的新しい百貨店だが、そのルーツは複雑。
1978年に地方百貨店5社がニチイ傘下に入ることで成立した「百貨店連合」がルーツにあたる。ニチイがマイカルとなった後、百貨店連合はダックビブレと名前を変え、それぞれの地域で「VIVRE(ビブレ)」を展開した。2001年のマイカル破綻に伴ってダックビブレは破綻。事業再生として東北の旧百貨店連合の店舗がさくら野百貨店として再建。その後、仙台店については分社化を行なったものの破綻している。現在さくら野百貨店として営業している百貨店は青森本店、弘前店、八戸店の青森県内3店舗のみ。

さくら野百貨店の紙袋の特徴はCIと連動した特徴的なロゴタイプとシンボルの配置にある。さくら野百貨店のSを横に倒したロゴタイプは「無限」を象徴するほか、S以降の小文字と高さを合わせる意図が見て取れる。また袖看板や紙袋に展開して縦書きとした際に自然に読めるよう工夫されており、機能性の高いCIである。
縦組みにしたロゴタイプを紙袋左側に3つ大小をつけて連続して配置している。マチも含めて大小や色に差をつけて配置されたロゴタイプは桜が咲き誇る様子や舞い上がる様子を想像させる。左上に立体的な桜のシンボルマークを配置することで、中央の大きな空間に寂しさを感じさせず、デザインのアクセントとして機能している。単色のシンプルなデザインであるが、要素の配置を活かしてブランドイメージを印象付ける秀逸な紙袋デザインとなっている。


紙袋の種類・つくり
種類 | デザイン | サイズ展開 | つくり | 用途 | 有料/無料 |
|---|---|---|---|---|---|
一般用 | 左側に縦組みのロゴタイプ3点と右上に桜のシンボルマーク | 大中小特小の4サイズが基本。売場によってその他サイズ。 | MF | 幅広く一般用途 | 1枚30円 |
ガイド
● 地方百貨店
特定の地域に限定して展開する百貨店。地場百貨店とも。地域を跨いで展開する大手百貨店や準大手百貨店とは異なり、その地方に密着した営業が特徴。ただし、本稿では電鉄系百貨店は含まない。
● 分社化
店舗を本社直営ではなく、別会社として経営すること。百貨店における分社化には様々なケースがある。元々他社の百貨店であった場合、買収したのち別会社として運営するケースが多い。他にも経営の機動性を確保するための分社化や他社との提携、ホールディングス化に伴う分社化など。
● CI
コーポレートアイデンティティ。企業のブランド全体、またはブランディング活動。ロゴや書体、コンセプト、看板や制服などのアプリケーション群を含む。紙袋もCIのひとつとして挙げられることが多い。1970年代から80年代にかけて多くの企業がCIを導入した。

