
鶴屋
TSURUYA
- 企業
- 鶴屋百貨店
- 本店
- 熊本市, 熊本県
- 店舗数
- 1
- 百貨店の開店
- 1952年
- デザイナー
- 鶴屋百貨店, 1969年
コーポレートカラーを用いたトリコロールの色彩感覚
紙袋
鶴屋百貨店は熊本市の地方百貨店。本店は本館・東館・Wing館をあわせて約70,000平米の売場面積を誇り、全国屈指の館をもつ大型百貨店だ。鶴屋の名前は本店の所在地に大きな松の木があり、毎年鶴が巣ごもりをしていたという言い伝えに由来する。鶴屋百貨店の紙袋は下部に入った赤と白、そしてネイビーのトリコロールが特徴。コーポレートカラーの3色を用いたものだが、独特の配色は紙袋として印象的な作品になっている。紙袋がデザインされたのは1969年、百貨店の紙袋の中でも比較的長く使われているデザインで当時はトリコロールの帯にoriginal goodsという英文が配置されていた。現在はシンボルとロゴタイプがネイビーの帯に配置されている。このデザインは包装紙にも展開され、1975年から現在まで使用。記録や時代背景から考えて、鶴屋百貨店内の宣伝課で制作されたものと推察する。

鶴屋のシンボルマークは開店時に制定されたもので舞台装置家の島氏(詳細不明。著名な島次郎氏は時系列が不整合)が制作し、宣伝課がリファインしたもの。またTsuruyaのロゴタイプは1962年から使用が見られ、高島屋のスラブセリフ体と類似しているが、高島屋との提携の記録は1970年のハイランドグループ加盟からとある。なお高島屋がこのスラブセリフ体を使用し始めたのは1952年。
また紙袋には鶴屋百貨店のキャラクター「つるッピー」が描かれたものなどイベントなどに応じたバリエーションがある。長く使われシンプルながらも印象的な配色の紙袋は、熊本において鶴屋百貨店のイメージをより堅固なものにしているだろう。

紙袋の種類・つくり
種類 | デザイン | サイズ展開 | つくり | 用途 | 有料/無料 |
|---|---|---|---|---|---|
一般用 | 赤・白・ネイビーのトリコロールを下部に配置したデザイン | 靴用・小・大・幅広・特大・毛布用、デザイン同様でその他サイズ | MF | 幅広く一般用途 | 1枚22円 |
ガイド
● 地方百貨店
特定の地域に限定して展開する百貨店。地場百貨店とも。地域を跨いで展開する大手百貨店や準大手百貨店とは異なり、その地方に密着した営業が特徴。ただし、本稿では電鉄系百貨店は含まない。
● 共同仕入れ機構
複数の百貨店が集まり、共同で商品を仕入れることで有利な取引条件やスケールメリットを働かせるための団体。仕入れだけでなく包装紙の統一、配送の規格化、海外ブランドの販売権や地方百貨店の系列化にも使われた。往年には多くの百貨店が共同仕入れ機構を立ち上げたが、現存するのは高島屋が幹事となるハイランドグループのみ。

